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AST/ALT(GOT/GPT)

2017年09月08日

基準値:AST(GOT) 10~40 U/L , ALT(GPT):5~45 U/L
※基準値は検査会社によって多少異なります。

ASTはGOTとも呼ばれる酵素で、肝、骨格筋、心筋、腎臓、赤血球など多くの臓器組織細胞中に含まれますが、相対的には肝に最も多く含まれるため、主に肝疾患の診断に用いられます。
ALTはGPTとも呼ばれる酵素で、肝、腎、心筋などほぼ全ての臓器組織細胞中に含まれていますが、特に肝に多く含まれており、AST(GOT)と比較して他臓器への分布量が少ないため、肝障害に特異的であるといわれています。
ALTが肝特異的であるのに対し、ASTは骨格筋や心筋疾患、溶血性疾患でも上昇をみるため、AST/ALT比を考慮することにより特異性を高めて用いられます。

ASTとALTは、アルコールや肥満、薬剤、肝炎ウィルスによる肝機能障害の場合に血液中で上昇することが多いです。また、肝臓や胆道系のがんの場合にも上昇します。 異常値が出た場合は超音波検査やCTなどの画像検査をおすすめします。