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尿潜血陽性

2015年01月13日

 激しい運動をすると、尿潜血反応が陽性になってしまうことがあるため、採尿前は激しい運動を避ける必要があります。
尿潜血陽性の場合、その後45%の方で正常化、40%で尿潜血陽性が持続、10%で進行して尿蛋白が出現し、その一部は腎不全に至る可能性があるというデータが出ています。
陽性という結果が出て、再検査の尿沈渣でも赤血球が出たら、念のため泌尿器科での精密検査(がんがないかどうかの検査)を受けた方が良いとされています。
逆に、尿検査で潜血陽性でも、沈査で赤血球が陰性であれば、精密検査は推奨されていません。
がん(尿路上皮癌)ができやすくなる因子としては、

  • 40才以上の男性
  • 喫煙している方
  • 有害物質への曝露
  • 見た目に分かる血尿(肉眼的血尿)
  • 泌尿器疾患にかかったことがある
  • 排尿時の刺激症状
  • 尿路感染症にかかったことがある
  • フェナセチンなどの鎮痛剤多用
  • 骨盤放射線照射を受けたことがある
  • シクロホスファミドでの治療を受けたことがある

が挙げられています。
これらに該当する場合は、より注意していただく必要があります。
参考資料:血尿診断ガイドライン2013