2010年01月10日
今回は健康診断、人間ドックから少し離れたお話です。
お寿司が好きな方、きっとたくさんいますよね。
私も大好きです。
が、消化器内科医は、寿司を食べに行く時ちょっと覚悟しています。
なにを覚悟しているかというと、寄生虫。
サバやイカによくいる奴で、アニサキスといいます。
幸運なことに私はまだ体験したことはありませんが、これが激痛。
食べた数時間後に発症します。
つい最近も当院にそういう患者さんが来られました。
これがその時の胃カメラの写真。
鼻からの内視鏡ですが、世界一のカメラですので、とてもクリアな写真が撮れました。
白く渦巻いているのがアニサキスです。
で、このあと鉗子(細いマジックハンドみたいな道具)で捕まえて検査終了。
看護婦さんが帰った後の緊急検査だったので、1人で頑張って退治しました。
内視鏡が終わった途端、患者さんは痛み消失。
みなさんも、お寿司(特にサバ、イカ)を食べて数時間後にお腹が痛くなったら、内視鏡がある施設に行くようにしてくださいね。
ちなみにアニサキスに感染しても、耐え続ければいずれアニサキスは死にます。
ただ、アニサキスが死ぬまで4~7日間くらいかかるので、さっさと退治した方がいいでしょう。