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健康診断日誌 2009.12.31 ピロリ菌の除菌をしています。

2009年12月31日

胃がんの予防法として、ヘリコバクター・ピロリをやっつける(除菌)が非常に有効だということが分かっています。
何年か前まではエビデンスがしっかりしていなかったので僕も除菌していなかったのですが、現在はしっかりしたエビデンスがあり、僕もそろそろ除菌しなければと思っていました。
ただ、除菌の薬には2種類の抗生剤が含まれており、下痢をすることが多いんですよね。
有益な腸内細菌も一緒に殺されてしまうことが一つの原因だと思われますが、忙しい診療中に下痢でつらい思いをしたくないので、タイミングを計っていたんですよね。
当初はお盆休みを狙っていたんですが、うっかりしていてスルー。
今度こそ、ということで正月休みの現在、除菌をしています。
除菌は1日2回の内服を一週間。計14回の内服で終了です。
現在4回飲み終わったところですが、今のところ下痢はしていません。
たまに胃のあたりが気持ち悪い感じがしてやや不快ですが・・・。

除菌の肝は、当たり前ですが「いかにしっかり薬が飲めるか」です。
1回目の除菌の成功率は80-90%と言われていますが、失敗すると、2回目の除菌の成功率はわずかに30-40%。
少しでも成功率を上げるための工夫として、LG21という乳酸菌をとっています。
スーパーで売っている、なかなか安売りしてくれないアレですね。
宣伝文句には「リスクとたたかう」みたいなはっきりしないことが書いてあります(薬事法に抵触してしまうためはっきり書けない?)が、実際のところLG21という菌株は、ピロリ菌を直接殺すことができ、かつ胃酸に負けない菌を選び出したもの。
「リスクとたたかう」は「胃がん(や胃潰瘍・十二指腸潰瘍)のリスクとたたかう」ということなわけです。
まぁ、もちろん胃酸に負けないわけですから腸にも生きて届くわけで、普通の乳酸菌としての効果は期待できそうですが。
ただ、それだけならダノンのビオの方がいいかもしれません。

話が横道にそれました。
LG21と一緒に除菌薬を飲むと除菌の成功率が上がる、などという論文は見たことがない(もしかしたらあるかもしれませんけど)ので、まぁ試しにやってみているだけ、実際のところ「ただの気休め」でしかありません。
結果が出るのは除菌してから2ヶ月後以降に行う除菌後判定。
と、その前にきっちり除菌薬を飲みきれるのかどうか?
さてさてどうなるやら・・・。